修得内容1 実戦合気道

神衛は、特に実戦に対応する合気道の指導をする事に強いこだわりを持っています。(ただし実戦合気道と言っても、それは「強引」「乱暴」「好戦的」という事ではありません。)

合気道は、「道」という言葉が表す通り、学ぶ事で何処かに辿り着く道そのものです。しかし全ての合気道が同じ所に行ける道という訳ではありません。強さを目指して合気道に取り組んでも、自分が望む強さには全くつながっていない道を進む人もいます。それは指導者によって合気道の違いが生じてしまう事に理由があるからです。

植芝盛平先生によりまとめられた合気道は、植芝先生の弟子達がそれぞれに自身が正しいと考える合気道に分かれていきました。そうした意味で養神館合気道は、植芝先生の弟子の1人であった塩田剛三先生が開祖となる合気道の一つの姿と言えます。

このように合気道は、一人の指導者が教えていても学ぶ人の解釈により違いが生じてしまいます。それは傍目には僅かに思えるような違いに見える人も少なくないでしょう。

しかし、それは大きな違いになっていきます。同一地点から出発する二者がいるとします。角度において両者が進む方向の差が1度の違いであっても、10キロ100キロと進めば両者の距離は大きくなっていくのと同じくらいに、合気道の動作における解釈の差異が生じます。下図のようなイメージです。

その差異は、場合によっては天地の差と言えるくらいに大きなものになります。上図は平面でのイメージですが、動作は身体の各部の位置、角度、動作のスピードやタイミング、力の置きどころ、など多くのポイントがあります。技法の解釈の違いは、それらのポイントに大きな影響を与えます。

(派手な受け身が取りやすく観衆に見栄えがする演武用の動きと、暴れる相手を正しく制圧する訓練としての動きは、動作手順が同じでも中身が全く変わります。その中身を明確にして、「演武ならこういう方法」「実戦対応を考えるなら、こういう所に注意」と神衛では指導の際に説明しています。)

よって、その差が明確に分かった時点で、自分が目指したものが今の自分がやっているものでなく、あちらがやっているものであれば、簡単な修正では済まなくなっています。

では何をもって実戦合気道と言えるのか、と誰もが思う事でしょう。それは、「その稽古を続ければ、初段程度で実戦に対応出来る、というレベルに至る道が確立されている事」と神衛では考えています。

「いつかは」ではなく、せめて初段で黒帯を締める頃には、本人の勘違いではなく相応の実績を経て実戦対応の能力を持っている事が大切です。

実戦対応の合気道を指導していると公言するには実績が必要です。それは神衛では戦技研という実戦対応の指導を行うクラスの存在が証となります。

戦技研については戦技研のページをご覧下さい。

2019年1月1日