簡単に身に付けられるものは、簡単に打ち破られます。
護身術みたいな事をしている人達が、ワークショップやセミナーなどを開催しています。
それらワークショップを受講した経験がある自衛官や警察官も神衛には入会してきます。彼らは体力もあるので、自分よりも体格や体力に劣る者相手ならば、それらワークショップで学んだ事が使えると思うようです。
しかし、ある程度の能力がある人には、これでは強い人には絶対に勝てないという事が自覚するそうです。
そこで彼らは神衛のような道場を探します(他にはありませんが)。基本からきちんと学ぶ必要を感じるからでしょう。そして神衛の戦技研に参加すると、それらワークショップなどで学んだ事は我々には全く通用しない事を彼らは強く思い知らされるようです。
考えてみれば簡単に分かる事です。
例えばプロ野球選手が、一般の野球未経験者を対象に野球のワークショップを行ったとします。一般の野球未経験者がボールの投げ方、打ち方などを学んで、それでプロ野球選手を相手に野球の試合など出来るものでしょうか。
野球ではなく、柔道や空手などに置き換えてみたら、それはもっと分かりやすいかもしれません。
学校の部活などで柔道をしっかりやってきた人、特に試合で実績を出してきたような人に対して、ワークショップで柔道に触れたような柔道初心者の人が乱取りをしても、組んだ瞬間にワークショップで学んだだけの人は全てが分かるはずです。
合気道の技法を参考としたような技術が逮捕術、新格闘、近接格闘術、護身術、と称されているものに散見されますが、見た目は似ていても中身が全く違います。
相手の腕をこうすればこうなる、という浅いテクニックは、体をある程度鍛えている人には、相手が体格体力に劣れば多少の効果はあるかもしれません。
しかし神衛においては、前述した事実があります。神衛では合気道で地力を養いながら実戦対応能力を身に付けていく方針としています。
とは言え、護身術のワークショップを否定はしません。
あるロシアの護身術のワークショップに参加した自衛官の人が、ロシア人のインストラクターに
「自分達はどうしたら、あなた達のような技術が身に付けられるのですか?」
と質問したそうです。その返答は
「俺達はそれが出来る。君達はそれが出来ない。それが全てだ。」
だそうです。
神衛では、そのような事はありません。
このようなワークショップのような体験をして、簡単に身に付くものは、簡単に打ち破られる、という事実を身をもって知る機会は大切です。
そして神衛のように、実戦対応能力をきちんと示し、「どうしたらそれが出来るようになるのか。」という事を指導している道場を探すきっかけとして貰う事を期待します。
強調しておきます。
安易に合気道の基本をむやみに別のものにしてしまったり、合気道の延長にはない動作を安易にアタッチメントしてしまうような事は、当然の事ながら論外です。
また、日本人として強くなるなら、やはり日本の武道で強くなりたい、と思う人も少なくはないはずです。
皆様が神衛 戦技研に興味を持って頂く事を願います。